3月のこの時期になるとふと寄るような場所となってしまったのか。
1年前のこの時期にはまだ予想もしていなかったような1年だった。
コロナ禍。
まさに世界史の1ページのど真ん中を歩んでいるような感覚。
来年度の歴史の教科書はもう更新されているのかしら?
いつものどこかで誰かがあっているというような震災や事件と違い
コロナ禍というのは全世界が一斉に同時体験しているものだった。
一緒に被害に遭い、一緒に立ち向かっているような感覚。
こんなに世界が一緒になって一つの方向を向いて歩幅を共にすることってそうそうあることではない気がしている。
驚くほど人の本性も脆さも目の当たりにした1年だった。
深層心理のショックも多分にあったが、とても良い教訓にもなった気がする。
コロナがたくさんのことを暴き、晒し、人を強くしていくのだろう。
ところで、最近自分好みの陶器を見つけるのが密かなブーム。
日々使えるものの方が良い。
昔はキラキラ光るガラス製品なんかが好きだった気がするけれど
より趣や温もりが感じられるものに惹かれるようになるのは
老いと芸術がより近づき合っているからだと信じたい。
自分の音もそうでありますように・・・・・・・・・
↑お気に入りの笠間焼
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数年に1度のふらっと訪ねた旅の話を少し。
旅の1番の目的は、友人の義父母さんがお持ちの空いた別荘で
彼女と二人、真冬の暖炉に火を焼べながらドイツ歌曲を歌い弾き続けたらどんなに幸せでしょう、というものでした。
聞こえはいいですが、蓋を開ければ他人様の綺麗な暖炉を何の知識もない素人日本人が扱い切れるはずもなく、
あの手この手、最終的には暖炉の炎と共にとても楽しく過ごすことはできましたが
ピアノを弾いている意識と火を絶やさないようにする意識は常に同じレベルで進行していたことは大いなる学びでした。
その他はあまり細かい予定を決めず、行った先々で予め連絡しておき再会した旧友たちに
「私はどこへ行ったらいいでしょうね」と尋ねながら過ごしました。
「そんなに決めていないなら遠くないからコルマールへ行っておいでなさいよ」と言われたので
その通りに気持ちばかりの越境をし、それがとても可愛い街であることを確認しました。
ちょうど1年前の冬のお話でした。
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もう季節は肌寒くなってきてしまいました。
その間には前回書いたモーツァルトも久方弾いたり
他にもなんだかんだ沁みる日々を過ごしてた感じです。
こないだ まだ私のピアノを知らない方から
「普段はプロにお願いしているのですが 云々」
と言われ、ふと、この方の『プロ』って何なのかなぁと思いました。
その分野を仕事にしている
その分野で有名である
その分野で活躍している
色々と理由はあるのだろうなぁと思いつつ、何となく複雑な心境になったのは言うまでもありません。
日々真面目に生きているつもりだし
ピアノを疎かに考えたことはないし
でも有名なのかと言われれば それは残念ながらそうではないわけで
その方の悪意のない何気ない一言に心がチクリとした頃から
気温もグッと下がった気がしました。
芸術って難しい。
私はこれをお金に結びつける事ができなかった。
それからは離したところに大事に置いた。
でも仕舞い込んでるつもりはない。ずっと稼働させているつもり。
ただ 人様にはあまり見えないところに置いているから
理解を得られる機会も少ない。
また一つ 生き方に関して考えました。
答えはもちろん 出ていません。
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新年明けの内輪会で弾いた久方ぶりのモーツァルト作品は
期待を裏切らないボロ感ですっかりガッカリしたのですが
これで懲りないのが不思議な彼のパワーってやつでして。
新しい作品をポロポロ弾き始めたら まぁこれまた美しいものが多くて
膨大な彼の作品からこれを人様に選んでもらって良かったと
その他の膨大さは置けるものならざっくりさておき感じたわけです。
そういうまだよちよちの譜読み段階で思って良いのか分からないけれど
ほんの少し、かなり少しだけ、「古典は自由だ」という感覚を覚えたこの頃です。
ロマン派や近現代派など、芸術は飛躍的に「自由」を目の前に吊るして突っ走るけれど
いやいやどうして、昔はどんな自由さなんだろうと思うわけです。
現代というのはその人がその人の中にある独自個性としての自由さであるのに対して
古典というのは誰の中にも同じように存在する共感感情さを伴う自由さ、とでもいいましょうか
なんだかそんな違う自由さを芸術の中に感じるわけです。
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それにしても2018年はココに居ながらにして遠方からたくさんの人が声をかけ、寄って遊んでくれた1年でした。
もちろん私が比較的自由が効く人間ということもありますが
他にもっとやる事や大切な人がいるだろうにと思うのに
みんな丁寧に顔を見せてくれました。
みんな私なんぞを思い出してくれて、本当にありがたい事だなぁと春夏秋冬を通し感じた一年でした。
仕事もだいぶ自分のサイクルが掴めてきたし
何よりやりたいようにやらせてくれる仕事ばかりなので
本当に深いストレスもなく過ごせた一年でした。
仕事を通した新しい人間関係もあり、
これまた仲間に大事にしてもらった一年でした。
来年も芸術と語学、共に大事な柱としていけますように、そして
それに関わるすべての人たちと高め合って生きられますように。
そしてそれについていける自分でありますように!
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この時期のちょっと肌寒い梅雨も好きです。
さて、新年の記事から半年が経ちましたが
ここ最近に来て先生方も学生たちも春からの疲れがドッと出てきている様子。
これから梅雨が明けたら
元気が戻るのか、はたまた更にへばるのか。
春は仕事仲間と恒例?の簡易花見。
今回は浜離宮でした。
北海道のMさんや
ハイデルベルクのKと相次いで会う事ができたのも良かった。
特にKの希望で日帰りバスツアーは信州へ。
季節も良く、日帰りではもったいないようなところでした。
ソフトクリームを巻きたいだけ巻いたり、
4大肉(牛豚鶏馬!)のしゃぶしゃぶ食べ放題や、
さくらんぼ狩りや、
た・・・食べてばかり。
そして遂に車の買い替え。
初マツダ。ディーゼル、四駆、初3ナンバー。
最近の車はテクノロジーが詰まってるんですね。
人が操っているというより
機械に寄り添われている感。
車だけに遠出欲が加速しそうです。
お後がよろしいようで・・・
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実は2017年は何も書いていないという・・・
もう少し音のことを書きたい・・という理想像が結果ボロボロに・・・
年の変わり目に思い出したように書くブログ。
今日は2018年1月1日です。キリがイイ!とばかりに書いてみていますが・・・。
去年2017年の前半はフランスのシャミナードという女流作曲家のソロや連弾に初挑戦し
とても良い思い出になりました。
連弾は初めての方と組んだのですが、彼女の「曲のイメージを言葉にする作業」が
とてもメルヘンティックというか、可愛らしく、
いかにも音楽のお花畑の住人さん、といった感じで面食らったのを覚えています。
それはちょっと羨ましいくらいでした。
私も同じ音楽をやっている女性としてあんなメルヘン乙女になりたい!
その後、久しぶりにラフマニノフのプレリュードを弾いたのですが
今度は音楽の世界でのみ許されるような「激しさ」が足りず苦労しました。
前者の花畑といい、後者の荒野といい、
現実世界の繰り返される凡庸とした生活の中で忘れがちで隠しがちな喜怒哀楽のようなもの、
それを自分が手にする芸術の世界ではもっとストレートに劇的に出し切る、
そんな少し前は当たり前だったことを思い出させてもらうことが多かったように思います。
今年は芸術の中でもっと激しい大人でありたいと思います。
・・・あくまで芸術の中だけ、でね。
そうそう、去年のクリスマスにサンタが来て
Apple Watch買いました。便利!
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もう少し演奏のことなどを書けるようになれたらいいのですが・・・
そして毎年年末年始に思い出すように更新するという・・・
最近はfacebookやTwitterなんていう媒体での発信も多くなりましたね。
何もブログにこだわらなくても良いような・・・
今年は個人的には仕事面で大きな変化を迎え、2016年開始時には予想していなかったような展開となり、
それは新しい出会いとなって、何か思いがけず充実した年になったような気がしました。
その分というか、少し音から離れがちになってしまいました。
この年代だと色々な理由で音から泣く泣く離れざるを得ない人もたくさんいて、
そういう時はそれぞれに焦りの色を隠せないけれど、それもまた時間が解決するのかな、と。
離れてもいつか戻るつもりで発信し続けていれば
きっとまた良い出会いやチャンスがやってくると思いたいですね。
取り合えずひょんなことから2017年はシャミナードで動き出しそうです。
なぜ私がフランスものを???
そしてどうやら風邪で年越しの様相を呈してきている?
アデュー。
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2016年12月25日(日) 森のホール21(松戸市)
指揮:松沼俊彦
独唱:
柏原奈穂(ソプラノ)
谷地畝晶子(アルト)
中嶋克彦(テノール)
原田圭(バリトン)
合唱:松戸市民コンサート合唱団
チャイコフスキー:大序曲「1812年」
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス
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知り合いの谷地畝さんが近所でソロを歌われるということで行ってきました。
車でコンサートへ行けちゃうなんて、田舎暮らしの私にはちょっと感動ものでした。
しかもあの天下のミサ・ソレムニス!!
これは行かない訳にはいかない!!今でしょ!
松戸のこのホールは初めてだったけど、なかなか大規模で綺麗で良かったです。
なかなかやるなぁ、と地域力にも感心したのでした。
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